海外移住

海外移住しやすい国ランキング10選|ビザ・費用・治安を徹底比較【2025年版】

更新: kaigai-happiness編集部

海外移住先は、ビザの取りやすさ、月々の生活費、治安の3軸で見ると選びやすくなります。
2025年の流れでは、一国集中ではなく、ポルトガル・マレーシア・エストニアを組み合わせた多拠点型に関心が移っています。
マレーシアMM2Hは2024年改定でシルバー、ゴールド、プラチナの3ランク制になり、まとまった資金計画が前提になります。
ポルトガルD7、ジョージア、カナダの制度も含めて比べると、自分に合う移住先の輪郭がかなりはっきりします。

海外移住先を選ぶ判断軸は、ビザ、費用、治安の3つで整理すると迷いにくくなります。
外務省『海外在留邦人数調査統計』(2024年10月1日現在)では在留邦人総数は129万3,097人でした。
米国は41万3,380人で最多、オーストラリアは10万4,141人、中国は9万7,538人が上位でした。
人数の多さは人気の裏返しですが、住みやすさの証明ではありません。
制度の入りやすさと生活の続けやすさを分けて見ることが、国選びの出発点になるでしょう。

判断軸見るポイント読者にとっての意味
ビザ取得条件、更新しやすさ、滞在年数そもそも住み続けられるかを決める
費用家賃、食費、保険、移動費毎月の赤字が出ないかを測る
治安夜間移動、犯罪リスク、地域差日常生活のストレスを左右する

ビザは、国選びの前提条件です。
マレーシアMM2Hのように2024年にシルバー、ゴールド、プラチナの3ランク制へ改定された制度もあれば、タイ退職者ビザやフィリピンSRRVのように目的を絞った長期滞在制度もあります。
ポルトガルD7ビザは2024年6月法改正で最低収入要件が引き上げられ、カナダExpress EntryはCRS1,200点制で計画的な永住権取得に向きます。
つまり、同じ「移住」でも、退職後に安定して暮らすのか、収入を保ちながら動くのかで選ぶべき国は変わるのです。

費用は、継続できるかどうかを決めます。
ジョージアのようにビザなし1年滞在で月5万円〜の低コストが目を引く国もあれば、ドバイのように税金ゼロの制度環境があっても月30〜50万円の生活費が重くのしかかる地域もあります。
2025年に「一国集中型」からポルトガル、マレーシア、エストニアを組み合わせる多拠点型へ関心が移っているのは、単に安い国を探すのではなく、収入、税負担、住居費を組み合わせて最適化する発想が広がっているからです。
リタイア層は固定費、ノマド・起業家層は通信費と税制、ファミリー層は教育費を先に見積もると判断がぶれません。

治安は、住み心地を左右する最後の軸です。
費用が安くても、外出時間を選ぶ街では日常の自由度が下がりますし、制度が整っていても家族で夜に動きづらければ移住先としては選びにくいものです。
国別トップ3に米国、オーストラリア、中国が並ぶのは、就労、教育、長期滞在の受け皿がそれぞれ厚いからだと読めますが、最終的には「何を優先するか」で答えが変わります。
リタイア層、ノマド・起業家層、ファミリー層の3タイプに分けて比較すると、自分に合う国が見えやすくなります。
おすすめです。

アジア圏おすすめ3カ国|マレーシア・タイ・フィリピン

マレーシア、タイ、フィリピンは、アジア圏で長期滞在先を探すときに比較されやすい3カ国です。
物価の安さに加えて、日本人コミュニティの厚み、退職後でも入りやすい制度、そして治安の読みやすさがそろっているため、候補として残りやすいのでしょう。
とくにマレーシアは、ロングステイ財団『日本人が住みたい国ランキング』で14年連続1位という実績があり、人気の裏づけがはっきりしています。

主な制度年齢条件主要費用・条件滞在の見方
マレーシアMM2H 2024年改定非公表シルバー(5年)はRM50万定期預金+RM75万以上の不動産購入必須、ゴールド(15年)は200万MYR、プラチナ(20年)は500万MYR初期資金は重いが、長期滞在の設計がしやすい
タイNon-Immigrant O50歳以上約256万円の預金証明、有効期間1年更新制退職後の定番で、更新前提の運用がしやすい
フィリピンSRRV50歳以上2万USドル定期預金、年金受給者は1万USD、申請料1,400USD、年会費360USD、永住の権利付与永住の権利まで視野に入れやすい

マレーシアのMM2Hは、2024年改定でシルバー、ゴールド、プラチナの3段階になり、長期滞在を資金力に応じて分ける設計です。
シルバーは5年で、RM50万の定期預金に加えてRM75万以上の不動産購入が必須になるため、単に「安く住む」制度ではありません。
ただ、夫婦と子1名の合計費用目安が約65,000MYR(約227.5万円)に収まるなら、家族単位の移住計画は立てやすいです。
最初にまとまった資金を置き、住居も先に確保する仕組みだからこそ、生活基盤を固めやすいといえます。

タイの退職者ビザ、Non-Immigrant Oは、50歳以上という条件が明確で、約256万円の預金証明と1年更新制が特徴です。
毎年の更新を前提にするため、長期の住み替えを「試しながら続ける」形に向いています。
大きな資産移動を求められないぶん、最初のハードルは比較的読みやすいでしょう。
住み始めてから生活圏を整えたい人には、扱いやすい制度です。

フィリピンのSRRVは、50歳以上で2万USドルの定期預金が基本になり、年金受給者なら1万USDまで下がります。
申請料1,400USDと年会費360USDはかかりますが、永住の権利が付与される点は大きいです。
更新型の滞在許可ではなく、長く腰を据える前提で組み立てやすいため、終の住処を意識する層に向いています。
3カ国を比べると、マレーシアは家族向けの安定感、タイは更新型の柔軟さ、フィリピンは永住性が見どころです。

ヨーロッパ圏おすすめ2カ国|ポルトガル・ジョージア

ポルトガルとジョージアは、欧州圏で移住の入口が比較的広い国として並べやすい組み合わせです。
どちらも「最初の1年をどう乗り切るか」を設計しやすく、制度面と生活費の両方を見比べると判断しやすくなります。

ポルトガルでは、D7ビザの最低収入基準が2024年6月の法改正後に年間12,000ユーロ以上へ引き上げられ、改正前のおよそ10,440ユーロから水準が変わりました。
収入要件が明確になったぶん、申請前に家計の見通しを立てやすいのが特徴です。
移住初期費用の目安は100万〜200万円、夫婦二人の月生活費は約20万円と見ておくと、渡航直後の資金計画に無理が出にくいでしょう。
さらに、ポルトガルゴールデンビザは投資後5年で永住権申請可能です。
長期で住む前提なら、初期コストと将来の在留安定性を同時に見られる国だと言えます。

主な滞在条件初期費用の目安月の生活費の目安長期滞在の見通し
ポルトガルD7ビザは年間12,000ユーロ以上の収入基準100万〜200万円夫婦二人で約20万円ゴールデンビザは投資後5年で永住権申請可能
ジョージア日本人は1年間ビザなし滞在可能35万円の実例あり月5万円程度から短期〜中期滞在を組み立てやすい

ジョージアは、まず入国のしやすさが際立ちます。
日本人は1年間ビザなし滞在可能で、生活費は月5万円程度から組めるため、移住の試運転をしやすいのが強みです。
ただし、トビリシの家賃はウクライナ侵攻後に高騰傾向にあり、家賃だけは先に押さえたい項目です。
2021年の家族3名の移住実例では初期費用35万円で、内訳は航空券25.5万、初月家賃5.5万、保険2.7万、宿1.3万でした。
最初の支出が見えやすい国なので、少ない予算で海外生活を始めたい人にはおすすめです。

2か国を比べると、ポルトガルは制度を整えて長く住む設計に向き、ジョージアは低コストで早く動き出す設計に向きます。
移住は夢ではなくプロジェクトです。
予算、滞在年数、家賃の上振れを先に数字で置いてしまうと、どちらが自分に合うかが見えやすくなるでしょう。

北米・オセアニア圏おすすめ2カ国|カナダ・オーストラリア

カナダのExpress Entryは、永住権をポイントで競う制度です。
CRS(Comprehensive Ranking System)は1,200点満点で、候補者は職歴、学歴、語学力、年齢などの積み上げで評価されます。
2週間に一度のドローイング(抽選)でITA(申請招待状)が発行される仕組みです。
点数が近い層でも、招待の波に乗れるかどうかで結果が分かれるため、制度の見え方はかなり実務的です。
さらに2023年からはカテゴリー別ターゲットドローイングが導入され、職歴・学歴・語学力に応じて特定属性が優遇されるようになりました。
つまり、単に総合点を上げるだけでなく、自分の経歴がどの優遇枠に乗るかを見る発想が必要になります。

この仕組みが英語圏でのキャリア継続を狙う人に合うのは、評価軸が明確だからです。
何を伸ばせば次の抽選に近づくかが読み取りやすく、準備の優先順位も組み立てやすい。
英語力の強化、職歴の整理、学歴の位置づけを揃えていけば、移民制度が「運」だけでなく「準備の成果」になるでしょう。

オーストラリアは、すでに日本人が多く暮らす国でもあります。
オーストラリア在留日本人は2024年外務省統計で104,141人、在留邦人数第2位です。
この規模感は、仕事探しや住まい探しの不安を少し和らげます。
先に移った日本人が多い国では、生活の初動をイメージしやすく、英語圏への移住がいきなり孤立した挑戦になりにくいからです。
キャリア継続を前提にするなら、制度の厳しさだけでなく、現地での受け止めやすさも判断材料になるはずです。
おすすめです。

家族で移る前提なら、候補はカナダ・ニュージーランド・オーストラリア・フィンランドが軸になります。
教育、治安、制度のわかりやすさを同時に見やすく、単身移住よりも「暮らしを組み立てる」視点に向いているからです。
どの国も、仕事だけでなく配偶者や子どもの生活を含めて設計しやすい点が評価されます。
英語圏での再出発を考えるなら、まず制度で選び、次に生活の形で絞る流れにすると整理しやすいでしょう。

中東・新興移住先おすすめ2カ国|UAE(ドバイ)・エストニア

UAEドバイは、所得税・相続税・贈与税・法人税・固定資産税がゼロという分かりやすい強みがあります。
稼いだ後の手取りを守りやすく、資産をどう持つかまで含めて設計しやすいからです。
さらに、200万AED(約8,000万円)以上の不動産所有でゴールデンビザを取得でき、5年・10年の長期滞在を視野に入れられます。
税負担を抑えつつ、居住基盤も作りたい人には。

ただし、生活費は軽くありません。
ドバイ単身者の月生活費目安は30万〜50万円で、家賃上昇が特に効いてきます。
高税率の国から移ると「税金がないから安い」と見積もりがちですが、実際は住居費と日常費で相殺されやすいのが現実です。
ドバイ在留日本人がUAE全体で約4,500人(2024年時点)という規模感も、すでに一定の移住実績があることを示しています。

エストニアは、ビザ申請がオンライン完結で、e-Residencyプログラムも提供しているため、移住手続きの入口が短時間で進めやすい国です。
IT・投資家層に人気の多拠点型移住拠点として選ばれるのは、現地に張り付き続けなくても事業や居住の設計を組みやすいからでしょう。
国をまたいで仕事と生活を分ける発想と相性がよく、デジタルノマドにも向きます。

2025年は、一国集中よりも「多拠点型移住」へ移る流れが強まっています。
ポルトガル・マレーシア・エストニアの三国組み合わせがIT・投資家層に人気なのは、税制、居住しやすさ、オンライン手続きのしやすさを分散して持てるからです。
中東で資産形成を狙うならドバイ、柔軟な運用を重視するならエストニアというように、役割を分けて考えてみてください。
目的に応じて拠点を組み合わせる発想が、これからの移住設計では主流になります。

目的別おすすめ国まとめ|リタイア・ノマド・ファミリー

マレーシアMM2H、タイ退職者ビザ、フィリピンSRRVは、物価を抑えながら長期滞在の制度要件を見比べたい人に向いた3本柱です。
なかでもマレーシアはロングステイ財団『日本人が住みたい国ランキング』で14年連続1位で、制度面と生活面の両方で支持を集めています。

国・制度主な条件費用の目安滞在の性格
マレーシア MM2H シルバー2024年改定で5年、RM50万定期預金+RM75万以上の不動産購入夫婦+子1名で合計約65,000MYR(約227.5万円)家族帯同を含めて設計しやすい
タイ Non-Immigrant O50歳以上、約256万円の預金証明、1年更新制申請条件は比較的明確退職後の単身・夫婦滞在に向く
フィリピン SRRV50歳以上、2万USドル定期預金、年金受給者は1万USD、永住の権利付与申請料1,400USD、年会費360USD永住性を重視する人向き

MM2Hは、シルバー、ゴールド、プラチナで入口の重さがはっきり分かれます。
シルバーは5年でRM50万の定期預金に加え、RM75万以上の不動産購入が必要ですが、夫婦と子1名の合計費用目安が約65,000MYR(約227.5万円)まで見えているため、予算設計がしやすい制度です。
ゴールドは15年で200万MYR、プラチナは20年で500万MYRと上がるほど選択肢は広がりますが、まずは滞在年数と資産拘束のバランスを見て判断する流れになります。
住まいを確保しやすく、日本人コミュニティも厚い点が魅力です。

タイの退職者ビザ(Non-Immigrant O)は、50歳以上という年齢条件が明快で、約256万円の預金証明を置けば1年更新で長く暮らせます。
制度が複雑すぎないので、退職後に初めて海外生活を組む人でも全体像をつかみやすいでしょう。
生活費を抑えつつ、都市の利便性と気候の温かさを両立したい人に相性がよく、長期で見ると更新制の安定感が効いてきます。
申請の前提が読みやすい制度です。

フィリピンSRRVは、50歳以上なら2万USドルの定期預金、年金受給者なら1万USDで入りやすく、申請料1,400USDと年会費360USDで永住の権利付与まで狙えるのが特徴です。
費用の入口が他国比で格安になりやすく、コスト最優先で考える人には見逃しにくい選択肢になります。
特に、まとまった資産を一気に固定したくない層や、まずは永住性のある居住資格を確保したい層に向いています。
ジョージアのような超低コスト滞在と比べても、制度の永住性ではSRRVが強い構図です。

海外移住前に必須の日本国内手続きチェックリスト

海外移住前の日本国内手続きは、出国日を軸に順番を決めると迷いません。
先に海外転出届で住民票を動かし、その後に住民税、国民年金、会社員なら社会保険の扱いを確認していく流れになります。
ここを曖昧にすると、住民税の納付先や年金の加入区分がずれ、渡航後に連絡や支払いが発生しやすくなります。
出国準備の中でも、最初に片づけたい工程です。

海外転出届は、多くの自治体が渡航14日前から当日まで受け付けています。
提出すると住民基本台帳から除票され、国内住民としての前提が外れるため、以後の税や年金の整理が進めやすくなるのです。
実務では、出国直前に慌てて行くより、転居日と渡航日を照らし合わせて窓口へ向かうのが安全でしょう。
手続きを後ろ倒しにすると、住民税や保険の区分が残ったままになりやすいので、出発前に済ませておきましょう。

住民税は、転出届を出したからといってその場で全てが消えるわけではありません。
翌年以降の納付義務は消滅しますが、転出した年については前年分の住民税を払う必要があります。
ここを誤解すると、海外に出たあとに「もう払わなくてよい」と思い込んでしまい、納付書の扱いでつまずきます。
転出前の年に収入があった人ほど影響が出やすいので、支払い時期を前倒しで把握しておくのが。

国民年金は、海外転出後は任意加入になります。
つまり、自動で続くのではなく、継続したい人が自分で動く仕組みです。
継続する場合は『国民年金被保険者関係届書(申出書)』を提出します。
将来の受給額や加入期間を途切れさせたくない人は、この書類を出すかどうかが分岐点になるでしょう。
海外で暮らしても日本の年金記録を保ちたいなら、忘れずに手続きを進めてみてください。

会社員の場合は、在籍の形がポイントになります。
日本の雇用関係が継続しているなら、厚生年金・健康保険の被保険者資格はそのまま続きます。
逆に、退職してから渡航するのか、在籍のまま海外勤務やリモートに移るのかで扱いが変わるため、会社の人事手続きと住民票の動きは切り分けて確認しましょう。
雇用契約が残るなら社会保険を維持しやすく、退職扱いなら国民年金や保険の切り替えが必要になる、という整理で見ておくと動きやすくなります。

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